僕の母親は2年半前に自転車で走行中に酒気帯び運転の車にひき逃げをされました。
現在は要介護2という認定を受けていて、普段は実家で父と姉が面倒をみています。
記憶帯が少しやられているようで同じことを繰り返して言ったります。
姉の出張で火曜日(金曜日まで4日間)から母を預かっていますが、いろいろと考えるところがあったので少し書いていきます。
少し出来ないが大きなストレス
日常の行動はまだできることが多いです。ごはんは準備をすればちゃんと普通に食べれます。トイレも普通にできます。
お風呂につかることもできます。
髪の毛はお風呂では洗えません。歯磨きはちゃんと見てないときちんとしません。
慣れない場所という事もあり、トイレや洗面所の位置は覚えることができません。
初日は落ち着かなかったのか夜中に起きて何度もウロウロしていました。
ドアをガチャっと開け廊下に出てきて、僕も気づいて自分の部屋から出て
母「ごめんねえ。なんか寝付けなくて。」
僕「ああ、そう。ここが寝る場所だからここで寝てね。」
母「うん、ここで寝ればいいのね。」
僕「おやすみ。」
このやり取りを6回ほど繰り返し、睡眠時間が2時間ほどしか取れませんでした。
2日目はぼーっと座っている母をしり目に僕はソファで寝たり起きたりしながら今日も寝れなかったらどうしようなど予期不安もあり、落ち込んだ気分で一日を過ごしました。
日常的に健常者が出来ることの一部が出来ないという事が結構なストレスになるんだと改めて思いました。
同じことを繰り返して聞いてたり、薬を飲んでるんですが「もう薬は飲んだかしら?」と何度も聞いて来たり、トイレはどこだった?洗面台はどこだった?と聞かれたり。
事故で脳障害がある母親は何も悪くないんですが、やっぱり少しイライラしてしまいます。
出来ないことが当たり前なので気長にしないといけない。
よく耳にしますし、こういう事は感情的にならずに淡々と受け流してくくらいの気概がないといけないんでしょうね。
まじめで一生懸命な人ほど苦しんでしまうんだろうという気がします。
放っておくと自分がとても度量のない情けない人間なんじゃないかと自分が嫌になってしまうかもれしません。
適度にほっておいて適度に相手をしてあんまり気にせずにとやらないと自分の気が滅入ってしまいます。
冷静に見ると症状が見えてくる。
うちの母親の場合はしっかりと普通に会話はできます。覚えていられること、覚えられないことがあることがわかります。
昨日見たテレビの話題は覚えていることが結構あります。でも家の中のトイレの場所や、お風呂の場所は覚えられない。薬を飲んだかどうかは覚えていない。
ご飯を食べた後はすぐに歯磨きをしないといけないという理解はあります。歯磨きしに行くと言って場所はどこだった?と聞いてきます。洗面所まで連れて行き歯磨きを少しだけしかしないのでしっかり磨くよう見張ります。水を出しっぱなしにするので止めるように言います。
ご飯は普通に食べれます。お風呂は毎日入っていますがしっかり洗っているかは不明。髪の毛は洗面台でないと洗えません。
二日目、三日目は落ち着いたのか夜は徘徊せずゆっくり寝てくれました。
今日は4日目の朝ですが冷静になり自分にも少し余裕ができ今は、母親もぼーっとテレビを見ています。
頭を使うように少し3桁の計算問題のプリントなどを渡すと熱心にやっています。計算脳は優秀なようです。
好きなことや得意なことは積極的にやってくれます。嫌いなことや苦手なことはやりません。食事も同じで好きなものはよく食べてくれますが、嫌いなものは食べてくれません。
家族や周りの助けも必要
正直今回は割と急な話だったので嫁さんにもそんな安請け合いしないでよと、だいぶんと言われましたが随分協力してもらい助かりました。
毎日介護をされている方から見れば何言ってるのお前。と言われそうですが、どういう状況かわからぬまま預かるとどうしていいのか全くわからずこちらも少し混乱をしてしまうとことと、生活のリズムを掴んだり、母親の状況を理解するのに少し時間がかかりました。
仕事も仕方なく火~金で休みをもらいましたが、嫁さんも火~金と午後休を取ってくれ昨日は午後から少し仕事に行くことができました。
正直外に出てほっとして気力が大幅に回復しました。
実家にいるときは一人で放っておいてもトイレの場所も洗面台の場所もわかり、日中は大丈夫だとの事だったのでもう少し軽い考えでいました。
しかし慣れない場所に来たら、そうでもなかったので今回たかだか4日間でしたが体重が4kgほど落ちました。(ラッキー?)
一人ではもっと大変だっただろうなと思います。
将来的なことを考えるきっかけに
僕は父親との折り合いが悪く、母親も1年前に1日預かって以来接触をほぼ取っていない感じでしたが、父親もいつまで元気かわからない。姉も実家暮らしで、一人で働いているので将来的にどうしないといけないかをそろそろ考えなければいけないなと改めて思った4日間でした。
介護の等級によって利用できる施設の事、デイサービスの受けれる回数、ショートステイをお願いできる日数等、全部が決まっているのでその事も改めて学びました。
老化だけでは無く、事故などでいつ親が、兄弟が、家族が介護をしないといけなくなるかわかりません。
その時になって初めて対応するのも大変だと思いますので、改めて介護について考えてみようと思った、そんな4日間でした。
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