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家にテラス屋根などをつけたいから住宅の壁にビスや釘って打ち付けたりしていいの?

外壁ビス打ち 住まい
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家を建ててみてしばらく生活していると、屋根が欲しい!

となる方が結構おみえになります。

ウッドデッキを設置したけど梅雨時期なんかは雨で使えないから屋根をつけたい。

家を建てたからダブルインカムで頑張らないと。

でも洗濯もの干して仕事へ行って突然の雨だと困っちゃう。

そこで

テラス屋根、テラス囲い、サンルーム、ガーデンルームなどの屋根をつけたい!

という発想が出てくるのは当然ですよね。

「テラス屋根付けてください!」

「はい、喜んで!」

とたくさん設置していたのは数年前まで。

 

木造や鉄骨造+サイディングの外壁にテラス屋根など付けることは普通にやっていました。

ただ

最近はNG!です。

というハウスメーカーが非常に多いです。

 

外壁打ち付けがダメな理由

保証の問題

主にはハウスメーカーさんの防水関係の保証が長期化していること。

外壁にテラス屋根などの垂木掛けという部材を打ち付けてそこに屋根の枠を固定していくんですが、外壁にビスで穴を空けます。

そこをシリコンシーラント(コーキング)で処理をしてその垂木掛けという部材の上にもコーキング処理をしますので基本的には外壁内への雨水の侵入はないのですが、残念ながらシリコンも痩せていきますし絶対という事はありえませんのでそこをハウスメーカーは良しとしないと思われます。

ハウスメーカーさんによってはビスを打ち付けた部分だけ保証しません。その他はしてもいいよ。

という優しいメーカーさんもあるようですので屋根を付ける前に一度メーカーさんに確認されるとよいかと思います。

物理的な問題

旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)などが採用しているALCという外壁。

軽量気泡コンクリート。

基本的に軽量のコンクリートで遮熱性や防音性能に優れていますが、打撃に強くない。

雨水が侵入して水分が入って凍結でもしようものなたコンクリート自体が破損してしまう。

等の問題がありますし、ビスを打っても効きません。

ALC用のビスというのもありますが、荷重が軽いものでないと外壁を傷めてしまいます。

よってALC外壁に打ち付けは不可となります。

同じような理由で後から外壁に竿掛けを付けようとしても不可ですのでご注意ください。

メーカーさんによっては予め屋根を付けると分かっていればその部分だけ打ち付け出来るようにしてくれるメーカーさんもあるので屋根など付けたければ早めに相談されれば何とかなるかもしれません。

 

後はタイルの外壁は基本的にNGとなります。

タイルには湿式工法と乾式工法と2種類ありますがどちらのタイプも違う理由でNGとなっています。

湿式工法

基本的にはタイルはドリルなどで穴を開けようとすると割れてしまいます。

タイルが割れると美観も損ないますし、そこからの雨水の侵入も考えられますのでタイルの外壁には打ち付けはNGとなっています。

それでもタイルとタイルの間には目地材が入っているので目地の幅以内のビス等なら打てない事はありませんが、リスクは割と高めなので自己責任で行わいなといけません。

乾式工法

タイルを張る前の下地外壁に凸部分があり、タイル自体に凹があり、引っかけながら接着剤とうでタイルを張っていくやりかたです。

同じくタイルの目地部分になら打ち付けることは可能になりますが、先ほどのリスクと加えて乾式工法では接着剤が付いていない部分は空洞になっていますので屋根をつけたとしても空洞分には水が通ります。

ガーデンルームなど設置したとしても外壁部分には水が流れ込んできてしまいます。

せっかくルームを付けたのに外壁伝い水が・・・・

となってしまいますのでオススメできません。

なんとしようと思ったら何とかはなりますが、ちょっと施工的に心配です。

角波トタンの外壁。

今はもうすくないですが、ビス打ちする部分が凹んでいてその他は浮いている状態です。浮いている部分にビス打ちすると凹みます。

その他外壁でもリスクは0ではありません。

物理的にも穴を空ける事には多少のリスクを伴う事はしっかりと認識しておく必要があります。

 

基本的には外壁にビスは止めた方がいい

保証の面からも物理的にもビスやネジを打つのは止めた方がいいです。

自己責任でやるなら問題はありません。

実際に僕は自分の家には1階にテラス屋根、2階にもテラス屋根をビスを打ち付けて施工しています。

補強は入れてもらってありますが、バルコニーもアルミのバルコニーをビスを打って取り付けてあります。

あまり神経質になる必要はありませんが、今は1階の地面設置なら独立タイプのテラス屋根があったりガーデンルームなどでも外壁に雨塞ぎ部材(軽い)は打ち付けるけど荷重はほとんど掛けない半独立仕様の商品もあったりします。

また次の機会に紹介しますが、なるべく住宅を傷めずに屋根を設置する方法の方が家は長持ちすると思いますので、住宅にビス打ちはなるべく避ける方がよいかと思います。

ただし今のところ2階のバルコニーなどに屋根を設置する方法はビスで止めるしか方法がありませんので2階に屋根をしたい方は覚悟を決めてビス打ちで固定をしてください(笑)

とにかく外壁になにか取付をしたい場合はハウスメーカーもしくはエクステリア・外構工事の専門店に一度相談されると良いかと思います。


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