最近の車はバックモニターが着いているものも多く、駐車場に車止め(パーキングブロック)をつけて欲しいという依頼も少し減ってきたような気がします。
でもやっぱり欲しいという方も一定数みえますので、今日は車止めの付け方についてお話しします。
車止め(パーキングブロック)を付ける位置
まずは車止めをつける位置について見ていきましょう。
前後方向
車種によって車止めを付ける位置は異なります。アルファードなどの車ですとタイヤ位置から900mmほど後ろに車体が出ますし、軽自動車ですと400mmもあればよかったりします。
一度今の車のタイヤから後ろ側までの寸法を測ってみましょう。
トヨタのノアクラスですと約800mmほどになります。通路としてちょっと通りたいと思った場合には最低でも800mm+400mm程度は余裕が欲しいですね。
そうすると駐車場の一番後ろ部分から1200mm以上の所に車止めは設置しないといけません。
車の後部のドアを止めた状態で開けようと思うともっと手前に車止めを設置しないといけません。どれだけ駐車場の前後に余裕があるかにもよりますので、一度しっかりと測ってみましょう。
横幅
横幅は車止めの外から外の寸法で1800mm(幅が600mmある車止めの場合)とするのが一般的です。車1台に付き車止め2個設置の場合です。最近は片側1個だけという場合も結構ありますので、必要に応じて個数は決めましょう。
車止め(パーキングブロック)の取り付け方
車止めは幅が600mm(500mm)×高さ100mmという商品が多いです。
できれば反射板がついているものを選ぶと良いかと思います。
コンクリート製のものなふぉは重量が19Kgほどあり結構重たいです。
重量物なのでネットショッピングよりかはホームセンターでお買い求め頂いた方がお値打ちかもしれません。
ホームセンターで1,000円~2,000円程度で手に入ると思います。
コンクリート製車止め
このタイプですと接着剤による接着か、アンカーボルト施工+接着剤となります。
ちょっとおしゃれなアルミ鋳物製のタイヤ止めもあります。
接着剤施工ができる商品です。
他にも同じアルデコールシリーズで
こちらはアンカー施工が必要です。
接着材施工
接着材でもコンクリート専用の接着剤があります。なかでもオススメは成瀬化学のナルシルバー。
超強力です。今まで接着剤のみでの施工を何現場かしていますが、一度も取れたことはありません。
もし、穴をあけてアンカーも埋め込んで施行したい場合は
振動ドリル購入して穴をあけましょう。
ブラックアンドデッカーですとDIY向けで6,000円程度で購入できます。
マキタの上記機種(ハンマドリル)ですと少し値が張りますがパワーもあり楽に穴が空けられたりコンクリートを削ったりもできます。
インパクトドライバーでもコンクリートドリルはありますがパワー不足できちんと穴が開かないケースが多数あるので振動ドリルがあった方が良いです。
ドリルは12mmまであれば大体の車止めには対応できるかと思います。
穴をあけるときに垂直にドリルを持たないと穴がずれてしまいますので、小さめの穴からあけてだんだん大きくしていくとずらさずに穴を空けられます。
マキタのハンマドリルは取付形状は上記と異なります。
SDSPlusという形状のドリルを取り付けることになります。
しっかりと購入したドリルに対応した刃を購入してください。
施工方法は先ほどの前後、横幅を測って設置しますが、目印を赤鉛筆等でつけておきましょう。
位置を出したら、下のコンクリート部分に強力コンクリート接着剤(ナルシルバー等)を少し出します。車止めの接着面にも接着剤を塗り、ヘラなどである程度均します。
この時接着材がはみ出さないようにある程度中よりに接着材は塗っておいてください。
先ほどの印をつけた場所へ車止めを置きます。
置いたら圧着するように車止めの上からぐっと押して圧力を掛け位置の微調整をして後は24時間以上待てば完了です。(季節によってもう少し時間要する場合があります。)
アンカーボルト等の施工はまた別途コンクリートドリル等が必要ですので、ここでは割愛します。
よほどの大型車でない場合接着施工でよいかと思います。
その他両面テープ式車止め
もっと簡単な両面テープ式車止めもあります。設置位置関係は先ほどから少し変わります。
幅が40cm程度になりますので今の車のタイヤ幅を測ってそれに合わせて設置をしてください。
ちなみに振動ドリルの刃の取り付ける側の形状も種類があります。
ブラックアンドデッカーなら上記のような形状のドリルを使用します。
マキタの上記紹介製品はSDS+シャンクと書かれた形状のドリルを選びます。
サイズは少し小さめで重量は約1kg。軽くて女性でも取り扱いやすい商品です。
両面テープで貼るだけの簡単施工です。
接着面のごみを掃除してきれいにしてから貼ったら完了です。
基本的にはタイヤが車止めの上に乗る形になるのでズレは起こらない構造になっています。ただし、高さ50mmほどなので勢いよくバックすると乗り越えてしまうと思いますので、ゆっくりと駐車の必要性があります。
材質はポリカーボネートで接着テープはブチルゴムとの事なので、ゴムが溶け地面に接着する形になりますので、一度付けたら簡単に移動できるような感じではないと思っておいて頂いたほうがいいように思います。
その他あると便利なもの
曲尺(かねじゃく)
基準となる場所から垂直を出したりする際に便利です。
車止めだけではなくて板を垂直に切ったりする際にも役立ちますのでDIYが好きな方は一つ持っておいてもいいかもしれません。
赤鉛筆
赤鉛筆のシャープペンシルは結構使います。
目立ちやすいのと何かに印をつけたりするのにもよく使用しています。
置くだけ簡単設置の車止め
本体自体を置くだけの重量20kgの車止め。
アール型になっているので意外とずれずに駐車できます。
他にも
かわいいわんちゃんの車止め。
同じく15kgの重量があり後から設置するのにも便利です。
最後に
車止めを付けようと思っている方。
車の長さもタイヤから後部の位置も車種によって多彩です。新しい車を買ったら車が道路からはみ出してしまう。
なんて事もたまにありますので、車止めの位置には注意を払って施工をすると良いと思います。
車止めの位置を数段階動かせるような商品もあるにはありますが、現状のものではあまり使い勝手が良くないとの判断から今回は紹介していません。
一つの目安ですが、駐車場の一番後ろから1200mm以上、幅は1800mm程で車止めを設置する。あとは車に合わせて微調整する。
こんな感じで車止めDIYに挑戦してみてはいかがでしょうか。
他にもこんなお悩みを抱えた人も。
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