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経営者はどこを向いて仕事をしているのか。全部向かなきゃダメでしょ。

ビジネス
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経営者たるもの常に会社の事を考えて、利益を追求していく。

いやあ、素晴らしいですね。その心構え。

尊敬半分、皮肉半分ですが・・・

 

先日会社にいた若い子が一人退社したので、ちょっと落ち込みながらのこの記事です。

 

経営者の見ている方向とは

新しいサービスが増え、時代がどんどんと移り変わっていく中で企業も変えて行かなければいけないことがたくさんありますが、また変えてしまってはいけないことだってたくさんあると思います。

会社とは利益を追求することによって社会に貢献していくべきものである。と経営理論なんていうものがあります。

利益を追求し、利益をあげて行かなければ会社なんていうものはすぐに潰れてなくなってしまいます。

経営者は会社を永続的に運営し、利益を上げて業務を拡大し、雇用を増やし社会に貢献する。

また新しいサービスを提供し、需要を喚起して収益化をはかる。

そして世の中の消費を活性化させる。

 

自分の利益だけしか考えていない経営者というのは周囲が思うよりは本当は少ないのだと思います。

ただし、会社と社会、そして顧客の方は向いていても、社員の方を見ていない経営者は思っているより多いのではないか。

そんな気がします。

 

経営者が従業員に与えるべき訓示

よく聞くのは社長なんて宇宙人なんだから話が通じなくて当たり前。

経営者なんてものは時流に乗って考え方を変えて行かなければいけないので、昨日と今日の言っている事が違うなんてことは当たり前。

どちらも言いたい事はわかります。

 

通常のサラリーマンとして働きたくない、自分で事業ををしたいのだからいわゆる従業員と考え方が違って相容れないのは当然です。

常に商材も進化し、技術の進歩もありずっと変わらないやり方でやって行けるのは老舗の和菓子屋さんとか、伝統工芸品とかごく一部だったりします。

昨日より良い方法があれば考えを切り替えやっぱりこっちをやめてあっちをするのは良いことだと思います。

大切なのはどんな思いがあってその行動をしているのか、従業員にその行動をさせているかという事をきちんと従業員に理解をしてもらっているか。です。

社長自らがそれを伝える必要性はありませんが、その思いを従業員全員に行きわたらせる必要は必ずありその思いに大きく同調してくれる従業員を集めなければならないという事を経営者にはもっと考えて欲しいと思います。

 

大辞林によると訓示とは

上の者が下の者に、物事や仕事をするに当たっての心得・注意などを教え示すこと。また、その言葉。

とあります。

心得とは理解しているという事です。

 

勤める会社が何を目指して、どこへ向かっているのか。それすら分からないのでは人は付いて来てはくれません。

採用ページに綺麗事を書いて、半分詐欺まがいに雇用した従業員なんて続くわけもなければ、お互いの損失でしかありません。

 

物事のやり方ややることはすぐ変わってもいい。ただ根底にある思いは変わってはいけないし、それを示して理解を得られなければ経営者など辞めた方がいいと僕は思います。

 

経営者の見るべき方向とは

従業員の方だけを見て仕事しろとは言いません。顧客を見て、時流を見て、商品を見て、数字を見て仕事するべきだと思っています。ただ従業員もみて仕事をしなければ、毎年もしくは2~3年に一度かも知れませんが、従業員が辞め、「ああ、いつも中々いい人が採用できないなぁ。」で終わってしまいます。

 

違うと思いますよ。

 

顧客満足度1位を取れる会社なら、従業員満足度1位も目指して欲しいですね。

要は経営者が得意な

 

「言われた事しかできないの?考えれればわかるでしょ?もっと自分の頭で考えなさい」

「もっと自発的に行動してください。」

 

という発言をそっくりそのまま一度自分で考えてみると良いのでは?

 

効率よく収益を上げるには?

良い人を採用するには?

良い従業員に育てるには?

長時間の労働時間をもっと短くするには?

 

「考えればわかるでしょ?」

 

 

誰かの犠牲の上に会社の利益を考えない。

当然ながら会社の利益には限度があり、設備投資をすれば業務の効率化を図れるし、労働時間の時短にもつながる。

でも設備を投資をする資金がない。

難しいのはわかります。

理想論を書こうとも思いませんが、

 

会社の利益の為にまたは顧客の満足度の為に、従業員の拘束時間、給与(対価の未払)など犠牲にしてまで継続させる企業に存在価値はない。

 

とそんな事を思ったので少し書いてみました。

 

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