台風が気になるこの頃ですが、強いカーポートちょうだい!
と言われることがちょいちょいとあったりします。
強度が強いというと透明のポリカーボネート板ではなくセッパン屋根と呼ばれるような
ガルバリウム鋼板なんかですと非常に強度があってしっかりしているように思われがちです。
果たして耐風圧強度にそんなに違いってあるんでしょうか?
今日は透明な屋根材の強度のお話です。
そもそも耐風圧強度って
なんでしょう?
風が吹いても屋根が飛ばない。
もちろん柱ごと飛んでいかない。
なんて事が大切ですが、各メーカーのカーポートには耐風圧強度42m/Sなどの数値が書かれています。
またこうも書かれています。
耐風圧強度の数値は目安であり、商品保証値ではありません。
!!
保証値ではないんです。
更に自社にて測定された参考値にすぎません。
なので
「耐風圧強度42m/sって書いてあって、そんなに風が吹いていないのに屋根が飛んだ。どうしてくれるの?無償で対応してよ。」
と言われても販売店は対応できないんです。
当然メーカーも風で屋根材が飛んだとしても保証できないんですね。
LIXILの説明によると
弊社のカーポートは「簡易型車庫」です。屋根に乗ったり、暴風にさらされたり、限度超過の積雪などでは、極端な荷重を受け破損するおそれがあります。
と書かれています。
耐風圧強度とはカーポートメーカーの独自の強度の基準であって、それくらいの風圧には耐えれるけど保証はできませんよ。
ということになります。
サーポートや屋根ふき補強材など
1台用のカーポートですとサポート柱といって台風の時だけ装着して両側から支えてカーポートの揺れや傾きが来ないようにするオプションがあります。
また屋根材が飛ばないように補強ができるような屋根ふき補強材といったオプション品もあったりします。
風速38m/Sが取り付けると風速42m/Sまで耐えられます!
といったようなオプションですが、正直サポート柱は付けて置くと安心です。
台風時につけていない場合には柱が折れてカーポート倒れるんじゃ????
というくらい揺れる場合があります。
ちなみに我が家では揺れて柱が傾きました。(無茶な付け方をしたせいもありですが)
なのでオプション関係は付けると少し安心感が増します。
昨今の台風の強度の強さを考えるとサポート柱を付けることも検討した方がよい気もします。
結局飛ぶ時は飛ぶ
風の通り道になっていたりした場合に、カーポートなどの屋根を付けることによって風が抜けずに塞ぐような付け方をしてしまうと屋根は飛びやすくなります。
近所は全く飛んでいないのにウチの家だけ屋根材が飛んだのは施工不良のせいでは?
と思われる事もあるかもしれません。
しかしながらカーポートの場合は施工不良と言うほどの難しい作りをしていないので不良施工である可能性はずいぶんと低いと思います。
どちらかというと風の吹き方や風の逃がし方をきちんと考えずに設置してしまうと屋根が飛びやすい状態を作ってしまう事になりそうです。
そして台風が来る度に何度も飛んでしまう場所もあったりします。
まとめ
メーカーが言うようにカーポートとはどこまでいっても簡易型車庫です。
そして現状は確認申請もだされぬままに施工されることが多かったりします。
あまり強度を求めるのは正直難しいと思います。
もしカーポートを施工される際はそれくらいの強度のものだと認識をして建てられる方が良いかと思います。
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